プチコンmk2上で動くAuduino方式のアナログ風シンセです。
読み方は「おーどぅいーの・ぷち・3」ですが、ややこしいので「AP3」でいいです。
最新バージョンは 3.2 です。(これはバージョン 3.0 の動画です。)
起動/終了
PRG:AP3 を起動してください。最初は設定ファイル(MEM:AP3_CFG)がないというエラーが出ますが大丈夫です。終了時に設定を保存すれば次回からは出なくなります。(SELECTを押しながら起動すると、保存された設定を無視して、すべてデフォルトの状態で起動します。)
終了するときはSTARTボタンを押してメニューからEXITを選択してください。このとき設定をファイル(MEM:AP3_CFG)に保存できます。
音源
Auduino方式の音源が2個あり、それぞれX,Yで表します。XとYは切り替えて操作します。どちらが選択されているかは上画面に表示されます
XとYを両方同時に鳴らすこともできます。エンベロープ変えて重ねることで、時間的に変化する音を作れます。
ループ
LかRを押しながら演奏すると、その内容が記録されます。(上画面に赤い●が表示されます。)
LかRを離すと録音を終了し、自動的にループ再生されます。(上画面に黄色の▲が表示されます。)
ループ再生中にLかRを押してすぐ離すと、ループが消去されます。(上画面に青い×が表示されます。)
TICKがオンの時は、録音の開始や終了のタイミングが「次の小節の始め」に補正されます。早めにLやRを操作すると正確なタイミングで録音できます。
LとRを同時に押すと、ボタンを離しても録音状態が継続します。もう一度LかRを押すと終了します。
録音できる音の数には制限があります。録音中に赤い●が黄色の▲に変わったら、それ以上録音できません。
上画面
音源XとYのうち選択されている方の波形が表示されます。
両方オンの場合は、選択されてない方の波形も薄く表示されます。
下の2行に、次のような情報が表示されます。
キー / スケール名称
BPM / ループ / 音源選択状態
下画面
ほとんどの操作はノブとボタンで行います。
ノブはタッチして回すか、タッチした状態で十字キー左右で操作します。
TUNE
キーを上下1オクターブの範囲で変更します。選択されているキーは上画面に表示されます。
このノブだけは、適当に回しても中央でいったん止まるようになっています。(センタークリックのつもり。)
SCAL
スケールを選択します。選択されているスケールの名称が上画面に表示されます。
カオスパッド表示だけでなくキーボード表示のときも有効です。
VOL
選択されている音源のボリュームを指定します。大きくするとクリップされてディストーションの効果が得られます。
ループ再生中にも変更は反映されます。
CLIP
選択されている音源のクリップレベルを指定します。ディストーションをかける場合は実質的な音量の指定になります。
ループ再生中にも変更は反映されます。
ATCK
選択されている音源のアタック時間。大きくするほど、音の立ち上がりが遅くなります。
ループ再生中にも変更は反映されます。
DCAY
選択されている音源のディケイの量。大きくするほど、減衰が大きくなります。
ループ再生中にも変更は反映されます。
BEAT
発音タイミングの指定。大きいほど細かくなります。
上画面に、タイミングをBPMに換算した値と■が表示されます。
■が黄色になるタイミングが小節の始まりです。
DTUN
音源Xの周波数を少しずらします。
ループ再生中にも変更は反映されます。
1P
選択されている音源のグレイン内での三角波1の周波数。
ループ再生中にも変更は反映されます。
1D
選択されている音源のグレイン内での三角波1の減衰率。ループ再生中にも変更は反映されます。
2P
選択されている音源のグレイン内での三角波2の周波数。
ループ再生中にも変更は反映されます。
2D
選択されている音源のグレイン内での三角波2の減衰率。ループ再生中にも変更は反映されます。
KYBD
キーボード表示/カオスパッド表示の切り替え。
TICK
オンにすると、上画面のBEAT表示と同期して、いわゆるYMOクリックみたいなものが鳴ります。
これがオンの時は、ループ開始/終了のタイミングが小節単位に補正されます。
Y+X
オンの場合は、二つの音源XとYが同時に鳴ります。
オフの場合は、音源XかYのうち選択されている方だけが鳴ります。
ループ再生中に切り替えてもループには反映されません。
Y/X
操作対象の音源を切り替えます。
音源ごとに独立している項目は、選択した音源に合わせて自動的に更新されます。
XボタンとYボタンでも切り替えることができます。
ループ再生中に切り替えてもループには反映されません。
VIBR
ビブラートのオン/オフ。
ループ再生中に切り替えてもループには反映されません。
DLAY
ディレイのオン/オフ。
ちゃんとしたエフェクターでディレイをかける場合はオフにした方が良いでしょう。
キーボード/カオスパッド
タッチで演奏します。
上下方向に動かしても音が出ます。
十字キー上を押している間は、音が鳴り続けます。
十字キー下を押している間は、音の長さが16分音符固定になります。
キーボード表示のときは、キーボードの上にあるバーで音域を選択できます。
カオスパッド表示でY/Xがオンのときは、上下方向の位置によってXとYの音量バランスが変わります。
メニュー
STARTボタンでメニューを開きます。
十字キー上下かタッチで選択、Aボタンまたはタッチで決定します。
EXIT
終了します。設定はデフォルトの設定ファイルに自動的に保存されます。
IMPORT CONFIG
設定を、あらかじめEXPORTしておいたファイルから読み込みます。
ファイル名を入力せずENTERを押すとキャンセルになります。
EXPORT CONFIG
設定を任意のファイルに書き込みます。
保存先のファイル名を入力せずENTERを押すとキャンセルになります。
EXPORT SOUND
音源XとYの波形定義をファイルに書き出します。
ファイルはそのままSAMPLE12で編集できます。Xが224番に、Yが225番になります。
BACK
メニュー画面をキャンセルします。
バグなど
起動後90分ぐらい経つと、上画面に警告が出た後、動作が停止します。そうなった場合、STARTボタンを押すと、設定を保存して修了することができます。(この約90分というのはプチコンの仕様上の制限によるものです。)
ループ再生中にBEATを変更すると、TICKのタイミングがずれます。また再生速度が変わらないように発音タイミングが調整されます。
更新履歴
v3.2
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90分を超えた場合に、いちおう正常終了できるようになりました。
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ループ録音時に長さ制限オーバーがチェックされるようになりました。
- typoを修正。(TUNE)
- QRコードが1個増えて、本体分で13個、全部で16個になりました。
v3.1
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キーボードの音域を選択できるようになりました。
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L+Rでループ録音を始めると、離しても録音が継続するようになりました。
v3.0
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音源が2個になりました。同時に鳴らしたり切り替えたりできます。
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演奏を録音してループ再生できるようになりました。ループを再生しながら演奏もできます。
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カオスパッド的なやつをいろいろ改良しました。上下方向で音色が変わったりします。キーボード表示も追加しました。
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スケールとキーを指定できるようになりました。これはキーボード表示の時も有効です。
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その他の機能追加や整理、UI上の地味な改良など。
QRコード
全部で16個です。
このページの下の方のリンクからZIPもダウンロードできます。
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8/13

9/13

10/13

11/13

12/13

13/13

CHR:AP3_UI2 1/3

2/3

3/3
